車を利用する人なら少なからずタイヤのことが気になると思いますが、知識がなくプロに全部任せてしまう人が多いです。
点検時期は?やり方は?タイヤを長持ちさせるには?など疑問が沢山出てくると思います。
この記事では、タイヤの溝の見方を知ってタイヤを正しい取り付け位置を知り長持ちさせるための知識を簡単に解説いたします。
前提の心持として
タイヤとは車(鉄の塊)が唯一地面に接している重要な部品です。ここを疎かにすると重大事故につながるので、日々の点検が重要です。
点検時期ややり方については別記いたします。
タイヤの溝の見方
ブロックの毛並みを見よう
タイヤ接地面のブロックを一つ一つを見てみましょう。
タイヤの表面に消しゴムがついているイメージです。一方方向に負荷が掛かり続けると変形してしまい元に戻りません。
例として右タイヤの画像を用意しました。
戻すためには同じように反対方向から負荷が掛かるようにすると良いでしょう。
ローテーションにより毛並みを平らに戻すことでタイヤを長持ちさせることができます。
フロント(前タイヤ)
フロントタイヤは駆動輪であったりハンドル操作で方向転換する為、ブロックにかかる負荷が大きく後ろタイヤより変形が大きく見えます。
◆右フロントタイヤ
強い負荷によりブロックは右肩上がりになっています。リアタイやよりブロック減りが大きいので、変形を戻すために左リアへのローテーションが最適です。
◆左フロントタイヤ
強い負荷によりブロックは左肩上がりになっています。リアタイやよりブロック減りが大きいので、変形を戻すために右リアへのローテーションが最適です。
リヤ(後ろタイヤ)
◆右リアタイヤ
負荷によりブロックは右肩上がりになっています。リアタイやよりブロック減りが大きいので、変形を戻すために左フロントへローテーションが最適です。
◆左リアタイヤ
負荷によりブロックは左肩上がりになっています。リアタイやよりブロック減りが大きいので、変形を戻すために右フロントへローテーションが最適です。
このブロックの見方はタイヤ取扱店でも知らない人が多く、正しい付け位置であればもう少し長持ちしたのになぁと内心思うことが沢山ありました。
取扱店としてはタイヤが早く減って新品が売れてほしいので、長持ちする方法を教えないのは理にかなっているので、教えなのでしょう。
溝の減り方を見よう
イメージとしてタイヤは鉄の塊を支えるゴム風船です。接地面が負荷により摩耗します。
摩耗は大きく分けて以下の3種類になります。
センター摩耗
空気圧過多によりタイヤの接地面の真ん中(センター)が減った状態です。
ショルダー摩耗
空気圧不足によりタイヤの接地面のセンター以外の両端が減った状態です。
片減り
重い車や左折右折が多い車に見られる減り方です。
車の足周りに異常があると片減りが激しかったりもします。
特に内側の片減りは見落としやすく、気付いたらワイヤーコードが出るほど危険な状態になっているケースも珍しくないです。
どれか一つでも見受けられた場合は専門店に相談に行きましょう。
これだけはやっておけ!
乗車前に簡単にタイヤの表面を見ましょう。
変に摩耗していたり、けば立っていたりするとローテーションの時期、空気圧の不足、車両の足周りの故障など何かしらの原因があるので、見て見ぬふりはせず点検してもらいましょう。
空気圧調整や点検は無料のところが多いので気軽にガソリンスタンドやタイヤ専門店に聞きましょう。